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Last updated: 2008.6.25

ビジョン > ビジネスモデル

Googleの求めるもの

Googleが,世界最強の検索エンジンであることはみなさんのご存じの通りです.それは,やはり検索エンジン自身の性能の良さ,そして自社開発のGoogle Earthのようなソフト群,YouTubeなどの買収などがあるでしょう.シェアもいまだに増加傾向にあり,AdWords,AdSenseという彼らの広告に関するビジネスモデルは,大きな成功を収めているわけですね.

ただ,そのような表面的なことよりもGoogleが強い本当の理由は,実は彼ら(とくに二人の創始者)の求めていることが,きわめて純粋な「世の中のありとあらゆることが,的確に迅速に簡単に検索できること」であるという点だとわたしは思っています.そのミッションに向かってたゆまぬ努力を行っている,それはビジネスよりもむしろアカデミックな色彩が強いかもしれません.知的好奇心や興味であるわけですね.

逆に,そうだからこそ他社の追従をゆるさないハイレベルで革新的な検索の世界を提供できているのでしょう.成功するビジネスモデルしか頭にない競合他社には,Googleのやっていることを分析することはできたとしても,けっして真似ができないと思います.

もっとも,GoogleのビジネスモデルであるAdWords,AdSenseを作り出したのは,慧眼といえるでしょう.でも,最初はうまくいくか半信半疑だったと思います.ただ,性能のいい検索エンジンは必ず消費者に支持される,という一種の信念があったのではないでしょうか.


ピュアな目的

誰もがすばらしいことと考える(一種の社会的な)目的を掲げ,そこに向かって邁進できる...というのは,すばらしいことですね.やりがいという点でも,モーティべーションを保ち続けることができるでしょう.

これは,地球温暖化をテーマにした場合,どうなるでしょうか?

各種ビジネスモデルの前に,目指すべき社会的ゴールというか,求めるべきものとして,何かを描けるでしょうか?

たとえば,「低炭素社会の実現」というテーマはどうでしょう?すこし大きすぎてイメージが掴みづらいですね.その大テーマを,もうすこしブレークダウンしたいですね.

わたしのPEARというカーボンオフセットの会社では,

ユビキタスな排出量(カーボンフットプリント)の可視化とカーボンオフセットの機会が提供され,そして人々がそれぞれのカーボンのマネージメントを行う社会

というようなゴールがあります.近未来でその気になれば,実現可能なものであると思いますし,PEARはそのためのプラットフォームになるべく動いています.

もっとも,そのためのビジネスモデルがうまく成功するかどうかは別問題ですね.ただ,明確な方向性と,高い専門性に支えられたそこにむかう手段を提供することができれば,(カーボンオフセットの市場は環境マインドによるものですので)消費者の共感を勝ち取って,市場における競争力も確保できると信じています.ITを駆使した方法など,さまざまなビジネスモデルを思い描くことができますね.

このビジョンに共感される企業の方々がおられたら,ぜひ,ご一緒に目指してみませんか?それだけの価値のあるゴールだと思っています.

[この文章は,ナットソースジャパンレター 2008年6月号に寄稿したものに,少し変更を加えたものです]



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